チャンスは大掃除。部屋の印象を左右する「収納問題」を、
専門家が解決
あっという間に年の瀬だ。クリスマスが終わり、あとは年越しのことを考えるだけ。年末の「大掃除」にもようやく本腰が入れられる。ただキレイにするだけでなく、これを機会に気持ちまでリセットできるような、スッキリとした暮らしを目指したい。
今回、大掃除でリセットしたいポイントを学ぶべく、訪ねたのは片づけや収納のプロである吉川永里子さんのご自宅。吉川さんによれば、暮らしのリセットに適したタイミングは「年末」「年度末」「引っ越し」で、誰にでもやってくるのは年末だけ!
これ以上ないタイミングに、プロ直伝のコツを掴んで、暮らしのリセットに挑戦してみよう。
収納スタイリスト 吉川永里子さん
2008年より収納スタイリストとして活動を開始。自身を「汚部屋出身」というほど片づけが苦手だった過去の経験を生かし、片づけに悩む人の目線に立ったアドバイスが人気を博す。「片づけはストレスフリーに暮らす近道」をモットーに、メディアで情報を発信するほか、セミナーの開催、個人宅での片づけ指導などで幅広く活躍している。https://www.roomandme.net/
収納スペースのリセットは、
物をすべて外に出すことがコツ
- 【玄関の大掃除】
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はじめに紹介するのは、「玄関」の片づけについて。幸せを呼び込む場所といわれるだけにキレイにしておきたいが、ついつい靴であふれかえってしまう人は少なくないはず。
玄関でリセットしたいのは「下駄箱」。1年に1度の大掃除なら、下駄箱の靴をすべて出して下駄箱を丸ごとキレイにしてしまいましょう。棚を拭いて砂やホコリを取り除いたあと、必ずやってほしいのが“棚板”の調節です。位置を調節することで靴の高さに合わせ、無駄なスペースをなくして、外に出していた靴を一足でも多くしまいましょう。
脱いだ靴はすぐにしまわずに、汚れを払ってしっかり乾かしてから下駄箱にしまうこと。そして玄関のタイルなどに落ちた砂や汚れをこまめに掃除すればキレイをキープすることができるそうだ。
それと、靴を捨てたことを忘れて、箱だけ収納していたなんてことにならないように。うちでは中が見えるように、通気孔がついた透明の靴箱に入れるといったこともしています。
- 【クローゼットの大掃除】
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下駄箱同様に、クローゼットも物をすべて出して掃除したい場所。衣装ケースも引き出して裏を掃除すれば、たまったホコリを除去できるだけでなく、Tシャツや靴下といった迷子に出会えるかもしれない。
冠婚葬祭用などの出番が少ない服は、肩にホコリが溜まっていたりカビが生えていたりします……! それらはキレイにしてからクローゼットに戻したいですね。「着たい服がすぐに見つかる」というのが理想的なクローゼットなので、1本のハンガーに複数の服をかけるのはNG。詰め込もうとして複数かけても、結局は探したり着るのを忘れることになります。
あと、1度置いたら放置しがちな防虫剤や消臭剤、除湿剤も、このタイミングで交換しましょう。
意外と湿気がこもるクローゼット。外出時には扉を開けるなどして換気することも心がけたい。
- 【洗面台の大掃除】
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日々の小さな汚れが蓄積されやすい洗面台も、普段はなかなか掃除に取り掛かりにくいので、このタイミングにリセットしておきたいポイントだ。一掃したいのは、鏡の裏や洗面台の下の収納スペースにたまった「サンプル」の数々。
シャンプーや化粧品のサンプル、ホテルのアメニティー、それからヘアワックスや化粧品など、今メインで使っているもの以外はすべて“処分”しましょう。「いつか使うかも……」と取っておきたい気持ちはわかりますが、その「いつか」は絶対にやってきません(笑)。洗面台はもともと広くないので、表に出しておくものも極力減らしましょう。
2人以上で洗面台を使う場合は、ジャンル別ではなく「人別にスペースを分ける」と使いやすいという。吉川さんのお宅では、右は吉川さん、左はご主人のスペース。ご主人の方が物が少ないので、家族の歯磨きアイテムだけは左にまとめているそうだ。
共用スペースは「1日1回のリセット」を
ルール化すべき
来年は食にこだわりたい、人を招きたい、自宅でゆっくりと過ごしたい……。人それぞれに新年に思いを馳せる時期。暮らしの中心となるリビングとキッチンの片づけ術も聞いておこう。
- 【キッチンの大掃除で意識すべきこと】
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鍋や調理道具、皿にカトラリーと、つい物が増えてしまうのがキッチン周り。吉川さんは「使わないもの」「使うかもしれないもの」の一切を排除し、本当に使うものだけを、料理しながら一歩も動かないで取れる場所に置いている。
キッチンの大掃除も、「とにかく物を減らす」ことですね。そうすることで本当に使うものだけに囲まれた暮らしの快適さを体感できます。物が少ないと引き出しや収納扉にも食器がしまえるので、わが家には食器棚がないんです。1日に何度も使う場所だからこそ、一度片づけたらささっとその都度掃除をしてキレイをキープする。それに尽きますね。
効率重視の吉川さんのキッチン。朝起きてキッチンが汚いのは嫌なので、夜寝る前にキッチンをリセットし、すっきりと整ったキッチンで朝食の準備を始めることを日課にしているそうだ。
- 【リビングは大掃除を機に片づけやすい状態に】
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家の顔ともなるリビングは、暮らしの質を左右する大切な場所。誰かと住んでいれば共用スペースともなるため、ルールを作ると片づけやすいと吉川さん。
リビングで「ここさえキレイにしておけばいい」というところを挙げるなら、郵便物や新聞、外した時計などつい物を置いてしまいがちな「ダイニングテーブル」ですね。うちは、「夜寝る前、ダイニングテーブルには何も置かない状態にリセットする」というルールを作っています。
そのためにも、家族それぞれに用意しているのが「リビングに置きたい物」をしまう収納ボックスで、ダイニングテーブルの上にある物は食べ物と生き物以外何でもボックスにしまってOKというもの。
そしてもうひとつ、物を置いてしまいがちなのがソファ。「ただいま」と同時に、バッグとコートをソファに置いてしまう気持ちはわからなくもないけれど……。
バッグは帰ったら中身を出して定位置に戻します。コートなどの衣類は寝室で脱いで消臭スプレーを吹きかけ、乾いたらクローゼットにしまうと決めています。ソファをきれいに保つルールは、「物を置かない」、そして「消臭スプレーでにおいケアをする」ということですね。
洗えないファブリックについたにおいが、家の印象を左右する
その家の印象を左右しかねないのに、手入れをしにくいのがファブリックにしみついたにおい。冬でも洗いやすい枕カバーやベッドカバーと違って、カーペットやラグ、ベッドのマットレスは自分では洗いにくく、カーテンは自分で洗ったとしても冬は乾きにくいのが難点。
ファブリックのにおいは、消臭スプレーを使ってこまめにケアするのが最善の方法だと思います。大掃除のタイミングなら、カーペットやマットレスは天日に干してから、家具が乗って動かせないものは掃除機をしっかりかけてから、それぞれ消臭スプレーでケアをします。
生乾きの洗濯物や、においがこもりやすいベッド、キッチンや洗面台などの水回りなど、においが発生しやすいものが集まる場所は、こまめに消臭スプレーでケアしておきたい。
『ノンスメル清水香』で目に見えない
モヤモヤもリセット
衣類や布製品、空間のにおいを消去するだけでなく除菌もしてくれるのが、白元アースの『ノンスメル清水香』。
アルコール濃度が高いので乾きが速く、使用後のべたつきが少ないのが特長。アルコール成分が布の繊維にしみついたにおい物質を溶かしこみ、消臭成分がにおい物質をにおわない物質へと変えることでにおいを元から消去してくれる。
同時に除菌をすることで、においの原因となる菌の増殖を抑えるため、においの発生も軽減される。
『ノンスメル清水香』では無香タイプのほか、ほのかに香るタイプも3種類ラインナップしているので、好みにあわせて選びたい。
家を片づけてリセットすることで、まず探し物がなくなります。そうすると時間ができて心に余裕が生まれ、人に優しくできます。そんな自分がうれしくて『自分もなかなかだな!』という自己肯定につながります。においをこまめにリセットすれば、家に帰ったとき、服を手にとったとき、ベッドに入ったとき、あらゆるシーンを気分よく過ごせますね。
家を片づけてリセットすることで、まず探し物がなくなります。そうすると時間ができて心に余裕が生まれ、人に優しくできます。そんな自分がうれしくて『自分もなかなかだな!』という自己肯定につながります。においをこまめにリセットすれば、家に帰ったとき、服を手にとったとき、ベッドに入ったとき、あらゆるシーンを気分よく過ごせますね。
ノンスメル清水香[白元アース]
photo by Yutaro Yamaguchi
製品パッケージは執筆当時のものです。