SCENE06寝室編
ニオイ対策をしながら、
質の高い睡眠をとりたい
枕や布団はなかなか丸洗いができないため、ニオイが気になるもの。疲れた身体をしっかり休めたいのに、ニオイが睡眠を妨げることもありますよね。寝具のニオイは、睡眠中に体から分泌される汗や皮脂、そして加齢臭が主な原因です。汗や皮脂はほぼ無臭ですが、そこに菌の繁殖が加わることでニオイを発生させます。このニオイは、寝具に染みついた汗や皮脂を取り除かなければ消えることはなく、また放置することでニオイもさらにキツくなるのが特徴。寝具にこもった汗による湿気や、湿気を好むカビも独特なニオイを発生させるので、梅雨の時期はもちろん、雨の日が続くときは要注意です。
寝室のニオイの原因は?
快眠を妨げてしまうニオイ。そのもととなっているのは、「寝具」と「生活習慣」にあります。
【原因その1/寝具】
睡眠中、わたしたちは一晩でおよそコップ1杯分の汗をかくと言われています。そして、肌と密着する枕や布団には、皮脂が付着します。実は、汗や皮脂は雑菌の大好物。それらを栄養源として繁殖する過程で、嫌なニオイが発生します。
また、枕や布団を汗が染み込んだままにしておくと、湿気を好むカビの温床になってしまい、カビ独特のニオイを漂わせることもあります。
自分では気付きにくいのが、体臭や加齢臭。毎日使う寝具に、少しずつ蓄積されている可能性があります。ご夫婦やご家族など、同じ寝室を使っている方が困っているかもしれません。
【原因その2/生活習慣】
寝室は、長時間過ごすわりには、換気することを忘れがちな空間です。そうすると、毎日毎日、いろんなニオイが留まってしまいます。
たとえば、寝室で飲食する習慣がある方は、食べ物や飲み物のニオイ。喫煙習慣がある方の場合は、タバコの煙が染み込んだ上着やジャケットを収納しているクローゼットから漂うニオイ。犬や猫と一緒に寝ている方の場合は、ペットの体臭。それらが入り混じることで、なんともいえない嫌なニオイが寝室に留まってしまいます。
さらに、寝室のエアコンやカーテン、カーペット、壁紙などのお手入れを怠っていると、カビが発生している可能性もあるのです。
原因別対策法
「寝具」と「生活習慣」、それぞれのニオイには、次のような対策が有効です。
【寝具のニオイ対策】
シーツの洗浄
雑菌繁殖のもととなる汗や皮脂を取り除くために、週に1度は枕や寝具のシーツを洗うようにしましょう。除菌のできるタイプの洗剤を使えば、より効果的です。
天日干し
良く晴れた日に、日光の当たる場所に枕や布団を干すように心がけましょう。太陽の熱や、外気に当てることで、カビ発生の原因となる内部の湿気を取り除くことができます。頻度は週に1~2回、1回につき2時間程度が好ましいです。梅雨の時期などは、布団乾燥機を活用するのもいいでしょう。
【生活習慣によるニオイの対策】
こまめに換気
可能であれば2ヶ所以上の窓を開けて、こまめに空気を入れ替えるようにしましょう。窓が1つしかない部屋なら、ドアを開けて風の通り道を作ってください。たまったニオイや、カビの原因となる湿気を逃がすことができます。花粉や排気ガスなどが気になる場合は、空気清浄機を使うのもおすすめです。
寝室での飲食をやめる
食べ物や飲み物のニオイは、意外としぶとく残るものです。飲食は別の場所で行うようにして、寝室を快適な空間にしましょう。
衣類に消臭スプレーをかける
タバコや体臭など、1日使用した衣類にはさまざまなニオイが染み付いています。頻繁に洗わないスーツやジャケットなどをクローゼットにしまう際には、消臭スプレーをかけてニオイを取り除きましょう。
ペットを洗う
ペットの体臭を洗い流すために、お風呂にいれてあげましょう。ニオイも汚れもスッキリして、飼い主さんともども快適に過ごせます。
寝室におすすめの香り
いやなニオイがなくなった寝室では、快適に眠ることができるはずです。でも、「もっと上質な睡眠をとりたい!」という方には、眠る前にリラックスできる香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。おすすめなのはラベンダーの香りです。高揚した気持ちを落ち着かせるのに効果的ですし、石鹸やフレグランスなどに使われているので馴染みがあり、安心感があります。
寝室のニオイは対策が可能!
寝室のニオイには、さまざまな原因があります。その一つひとつに細やかな対策を行っていけば、睡眠のための快適な空間をつくることが可能です。みなさんもぜひ、チャレンジしてみてください。
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