SCENE08クローゼット編
1度着た服のニオイ移りが気になって収納できない

スーツやニット類など、自宅で手軽に洗濯できないものは何度か着回すこともありますよね。しかし、たとえ汗をかかなかったとしても1度着た衣類は、皮脂やアカ、タバコの有害成分の付着により、雑菌が繁殖してニオイの原因になります。また、常に閉め切っているクローゼットの中は、湿気がたまりやすくカビが発生しやすい環境なので、そのニオイが洋服に移ってしまうことも。だからといってクローゼットに収納せず、ハンガーにかけて出しっぱなしのままでは、部屋が衣類であふれるだけでなく、部屋のニオイが衣類に移ってしまうことがあるため要注意です。
クローゼットのニオイの原因は?
【原因1/衣類】

クローゼットのニオイの一番の原因は、収納している衣類自体そのものにあります。一度着用した衣類には、汗や皮脂、体臭、タバコの煙、香水などが付着しています。自宅ではなかなか洗濯できないスーツやニットなどをそのまましまいこむと、それらのニオイをクローゼットの中に持ち込んでしまうことに。その結果、同じ空間に収納されているクリーニングしたばかりの清潔な衣類にも、ニオイが移ってしまうのです。
【原因2/ほこりと湿気】
衣類を取り出すとき以外は、閉じられていることが多いクローゼット。その内部は「密室」と言っていいほどに空気の流れが滞っています。そのため、衣類から発生するほこりがたまりがちになります。また、湿度が高い時期には、湿気とほこりが相まって「古着屋さん」のような独特なニオイになることも。さらに、湿気を好むカビが発生すると「カビ臭さ」も加わり、なんとも言えない嫌なニオイが充満してしまうことになります。
原因別対策法
【衣類のニオイ対策】
収納する前に洗濯する
衣類についたニオイをクローゼットに持ち込まないために、収納前にニオイの原因となる汗や皮脂、香水や体臭などを洗濯して落としてしまいましょう。清潔な状態であれば、クローゼットの中のニオイを悪化させることもありません。
消臭スプレーを活用する
洗濯しにくいスーツやニットなどは、消臭スプレーを使うといいでしょう。時間帯や天候などによっては、天日干ししてニオイと湿気を飛ばすのもオススメです。
【ほこりと湿気対策】
こまめに換気
溜まったほこりは、掃除機できれいに吸い取りましょう。扉の内側やハンガーをかけるバーなどを丁寧に水拭きすれば、細かなほこりも取り除くことができます。水拭き後は内部をよく乾かしてから、衣類を戻すようにしましょう。
クローゼット内の換気を意識する
クローゼットの中にこもっている空気を入れ替えて、ニオイと湿気を外に逃がしましょう。湿気がなくなれば、カビが発生することもありません。また、衣類をパンパンに詰め込んだ状態だと、空気が滞留してニオイもこもりがちになってしまいます。空気の通り道をある程度確保しながら、ゆとりをもって収納することを心がけましょう。
消臭剤や脱臭剤を使う
ニオイを取り除いたクローゼットの状態を、できるだけ長く保つために消臭剤や脱臭剤を使うという方法もあります。除湿機能がついているものであれば、カビ防止にもなって一石二鳥です。
クローゼット内を
「いい香り」で満たす方法
クローゼット内部の「いやなニオイ」をなくすことができたら、今度は「いい香り」で満たしてみてはいかがでしょうか。さまざまなタイプの芳香剤がありますが、クローゼットには「吊り下げタイプ」のものがいいでしょう。芳香剤のいい香りが、上部から全体に広がります。ただし、しっかりとニオイ対策ができていないと、いやなニオイと混じってしまうことになります。芳香剤を使う場合は、こまめに、徹底的にニオイ対策を行っていきましょう。
クローゼットにニオイは
対策が可能!
いかがでしたか?クローゼットは、毎日使う衣類を収納する場所。中にこもっているニオイは、ちょっとした手間で解消することができます。紹介してきた対処法に挑戦して、快適な毎日を過ごしてみませんか。